「親が施設へ入り実家が空き家になったけれど、防犯対策は何をすればいい?」「防犯カメラを付けた方がいい?」「郵便物や庭をそのままにしていると空き家だと分かってしまう?」と心配する方は少なくありません。
空き家の防犯では、玄関や窓に鍵をかけるだけでなく、「長期間誰も来ていない家に見せないこと」も重要です。
郵便物がたまっている、庭木や雑草が伸びたまま、窓が破損している、夜になっても常に真っ暗といった状態が続くと、建物が適切に管理されていないことが外から分かりやすくなります。
さらに空き家では、侵入・盗難だけでなく、不法投棄、建物の損傷、放火などにも注意が必要です。
2026年3月には総務省消防庁が「密集住宅市街地における空き家等に対する火災予防ガイドライン」を策定し、空き家への侵入防止、周囲の燃えやすい物の除去、ガス・電気の適切な管理などを火災予防対策として示しています。
この記事では、警察庁・国土交通省・消防庁の公的情報をもとに、空き家になった実家で確認したい防犯・防火対策を2026年版としてまとめます。
2025年の住宅対象侵入窃盗は17,152件
警察庁によると、2025年(令和7年)の住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は17,152件。
前年から7.2%増加しています。
これは空き家だけの件数ではなく、居住中の住宅も含む「住宅全体」のデータです。
ただし、侵入犯罪への備えは、誰も住んでいない実家・空き家を管理するうえでも重要です。
警察庁では、住宅の侵入口について、戸建住宅では窓・表出入口などからの侵入が多い傾向があるとして、窓とドアの防犯対策を呼び掛けています。
空き家を放置すると「不法侵入」のリスクも
国土交通省は、適切に管理されていない空き家のリスクとして「不法侵入」を挙げています。
壊れた窓などから人が出入りすると、周辺地域の治安悪化にもつながる可能性があります。
つまり空き家の防犯では、防犯設備を追加するだけでなく、壊れた窓・ドア・塀などをそのままにしないことも重要です。
空き家の防犯対策7選
1|郵便物・チラシをためない
郵便受けがいっぱいになっていると、長期間人が出入りしていない住宅だと外から分かりやすくなります。
2|窓・玄関・勝手口を確認する
施錠だけでなく、ガラスの破損・鍵の故障・ドアのゆがみなども確認します。
3|庭木・雑草を放置しない
管理されている住宅に見せると同時に、侵入者が隠れやすい死角を減らします。
4|センサーライト・防犯カメラを検討
玄関・勝手口・駐車場など、侵入経路になりやすい場所の防犯設備を検討します。
5|現金・貴金属・重要書類を残さない
誰も住まない家へ高価な物を長期間保管しないようにします。
6|定期的に人が出入りする
家族・親族・管理業者などが定期的に訪問し、建物の状態を確認します。
7|燃えやすい物を屋外へ放置しない
防犯だけでなく、放火・延焼などの火災リスクにも備えます。
1|郵便物・チラシをためない
警察庁は、侵入者が留守を判断する方法のひとつとして、郵便受けに新聞・手紙などがたまっている状態を挙げています。
空き家では郵便物を転送していても、広告・チラシなどが直接投函される場合があります。
- 定期的に郵便受けを確認する
- 不要な新聞・定期購読を停止する
- 必要な郵便物は住所変更を進める
- 遠方なら親族や管理業者へ確認を依頼する
「転居届を出したから郵便受けは見なくていい」とは考えず、定期確認を続けましょう。
2|窓・玄関・勝手口を重点的に確認
警察庁は、住宅への侵入では窓・表出入口からの侵入が非常に多い傾向にあるとして、防犯性能の高い建物部品や確実な施錠を推奨しています。
空き家を訪問したら、家の中だけでなく外側からも確認しましょう。
- 玄関ドアが確実に施錠できるか
- 勝手口が壊れていないか
- 窓ガラスにひび・破損がないか
- 窓の鍵が正常に動くか
- 物置・倉庫にも鍵がかかるか
壊れた窓をそのままにしない
国土交通省の空き家管理チェックリストでも、「不法侵入につながるような窓の破損」がないか確認し、破損部分は補修するよう案内しています。
防犯カメラを設置していても、窓が割れたままでは侵入しやすい状態になってしまいます。
補助錠・防犯性能の高い部品も検討
警察庁は、防犯性能の高い建物部品「CP部品」の活用などを推奨しています。
長期間空き家として所有する場合は、必要に応じて窓・玄関の防犯性能を見直す方法があります。
3|庭木・雑草を放置しない
警察庁は、侵入者が下見をする際の確認ポイントとして、庭木などの「死角になるもの」があるかどうかを挙げています。
庭木が大きく成長して窓や玄関を隠している場合、外から人の動きが見えにくくなります。
- 伸びた雑草を刈る
- 道路へ出た枝を剪定する
- 窓周辺の大きな植木を確認する
- 敷地内のごみを撤去する
- 不要な段ボール等を屋外へ置かない
見た目を整えることは、近隣への配慮や建物管理にもつながります。
庭に「足場になる物」を置かない
警察庁は、侵入しやすい住宅の確認ポイントとして、侵入の足場になる物があるかどうかも挙げています。
窓の近くに脚立・大型収納ボックスなどを長期間置いている場合は、必要性を確認しましょう。
4|センサーライト・防犯カメラを検討
警察庁では、侵入しにくい防犯環境の整備として、センサー付きライトの設置を紹介しています。
また、防犯カメラ等の設置も住宅防犯対策として案内しています。
防犯設備を設置するなら、建物全体へむやみに増やすのではなく、侵入経路になりやすい場所を確認します。
- 玄関
- 勝手口
- 1階の窓周辺
- 駐車場
- 道路から見えにくい建物裏側
電気を止める前に防犯設備を確認
前の記事で紹介したように、空き家の電気を停止すると、電源を必要とする防犯カメラ・センサーライト・ホームセキュリティ等が使えなくなる場合があります。
電気契約を止める予定がある場合は、防犯設備がどのような電源・通信方式なのか確認してから判断しましょう。
5|現金・貴金属・重要書類を残さない
誰も住んでいない家へ、高価な物や重要書類を長期間保管するのは避けたいところです。
- 現金
- 通帳
- 印鑑
- キャッシュカード
- 権利証・登記識別情報
- 金・プラチナ
- 宝石
- 高級腕時計
- ブランド品
- パスポート等
警察庁も侵入窃盗の被害例として、現金・預金通帳・貴金属・カード・パスポートなどを挙げています。
価値が分からない物も捨てる前に確認
空き家から貴重品を移動するとき、不要に見える物の中にも中古市場で価値がある物が含まれている場合があります。
家具・家電・ブランド品・貴金属・時計・カメラ・楽器・工具・オーディオ・玩具などは、処分前に査定できるか確認する方法があります。
6|定期的に人が出入りする状態をつくる
空き家の防犯では、設備だけに頼るのではなく、定期的な管理も重要です。
国土交通省の調査では、空き家の管理内容として「戸締りの確認」を行っている人が70.0%、「外回りの清掃・草取り・剪定など」が78.1%となっています。
- 戸締まり
- 郵便受け
- 窓の破損
- 庭・雑草
- 外壁・屋根
- 室内の異常
- 不審な物が置かれていないか
遠方の実家なら管理方法を決める
国土交通省の調査では、所有者の居住地が遠くなるほど空き家の管理頻度が低くなる傾向があります。
実家まで片道数時間かかる場合は、毎回自分で見に行くことが難しいケースもあります。
- 近くの親族へ確認を依頼する
- 定期的な訪問日を決める
- 空き家管理サービスを利用する
- 不動産会社等へ相談する
空き家管理業者を利用する方法もある
国土交通省は、遠隔地に住んでいるなど自分で管理するのが難しい場合、空き家管理業者・修繕業者などを利用することも案内しています。
「売るか残すかまだ決めていない」という段階でも、放置は避けて管理方法だけは決めておきましょう。
7|放火・火災対策も忘れない
2026年3月、総務省消防庁は「密集住宅市街地における空き家等に対する火災予防ガイドライン」を策定しました。
消防庁では、火災予防上必要な空き家対策の例として次のようなものを示しています。
- むやみに人が出入りできないよう施錠する
- 周囲の燃えやすい物を除去する
- ガス・電気を適切に管理する
- 危険物品を除去する
- 老朽化した屋根・外壁等を必要に応じて修繕する
段ボール・古紙などを屋外へ置かない
建物周辺に燃えやすい物を放置しないことは、空き家の火災予防で重要です。
実家整理で出た段ボール・古紙・家具などを「後で捨てるから」と長期間庭や玄関付近へ置かないようにしましょう。
2026年に空き家の火災予防が改めて重視された理由
消防庁の2026年ガイドラインは、2025年11月に発生した大分市の大規模火災を踏まえて策定されました。
管理が不十分な空き家では、飛び火・延焼によって火災が拡大する危険性も考えられるとして、防火対策の強化が示されています。
空き家の防犯と火災予防は、別々ではなく一緒に考えることが重要です。
空き家の外に不用品を置かない
家財整理で不要になった家具・家電・ごみを敷地内へ出したままにすると、景観悪化だけでなく管理されていない印象にもつながります。
国土交通省の空き家管理チェックリストでも、敷地内にごみが散乱していないか確認し、清掃するよう案内しています。
不法投棄を見つけたら?
自分が置いた覚えのないごみ・荷物等が敷地内にある場合は、状況を確認し、必要に応じて警察・自治体等へ相談しましょう。
無理に中身を確認したり、不審者と直接対峙したりしないようにします。
知らない表札・荷物などにも注意
久しぶりに実家へ行った際、見覚えのない表札・荷物・張り紙などが増えている場合は、誰かが建物へ出入りしていないか確認しましょう。
侵入された形跡や不審者がいる場合は、無理に建物へ入らず警察へ相談してください。
「空き家だと悟られにくくする」チェック
| 場所 | 確認ポイント |
|---|---|
| 郵便受け | 郵便物・チラシがあふれていない |
| 庭 | 雑草・庭木が伸び放題になっていない |
| 玄関 | 破損がなく確実に施錠できる |
| 窓 | 割れ・ひび・鍵の故障がない |
| 敷地 | ごみ・段ボール等が放置されていない |
| 建物外周 | 不審な物・侵入跡がない |
| 夜間 | 必要に応じて防犯設備を検討 |
空き家に大量の家財を残し続けない
「売却するまでそのままでいい」と何年も家財を残すと、整理する時点で家具・家電の状態が悪くなる場合があります。
特に家電は製造年・状態が査定条件へ影響します。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- 電子レンジ
- 家具
- ブランド品
- カメラ
- 楽器
- 工具
今後使用しないことが決まっている物は、早めに整理する方法があります。
家具の出張買取について見る → 冷蔵庫の出張買取について見る → 洗濯機の出張買取について見る →防犯対策のおすすめの順番
STEP1|現金・重要書類・貴重品を移動
STEP2|玄関・窓・勝手口を確認
STEP3|郵便物・チラシを整理
STEP4|庭木・雑草・ごみを整理
STEP5|不要な家財を整理
STEP6|センサーライト等を検討
STEP7|定期的な管理方法を決める
空き家の防犯チェックリスト
| 確認 | 項目 |
|---|---|
| □ | 現金・通帳・貴金属を移動した |
| □ | 玄関を確実に施錠した |
| □ | 勝手口を確認した |
| □ | 窓ガラスの破損を確認した |
| □ | 郵便受けを整理した |
| □ | 雑草・庭木を整理した |
| □ | 屋外の燃えやすい物を撤去した |
| □ | 必要な防犯設備を確認した |
| □ | 定期的な訪問日を決めた |
| □ | 売却・賃貸・解体等の今後を検討した |
空き家の防犯についてよくある質問
Q. 空き家はどのくらいの頻度で見に行けばいいですか?
A. 建物・季節・地域によって異なります。定期的に戸締まり、郵便物、庭、建物の破損などを確認し、自分で管理できない場合は管理事業者等の利用も検討してください。
Q. 防犯カメラを付ければ安心ですか?
A. 防犯カメラだけではなく、窓・玄関の施錠や破損修理、郵便物、庭木、貴重品の整理などを組み合わせることが重要です。
Q. センサーライトは効果がありますか?
A. 警察庁は侵入しにくい防犯環境を整える対策として、センサー付きライトを紹介しています。
Q. 郵便物を転送していれば郵便受けは見なくていいですか?
A. チラシ等が直接投函される場合があります。定期的に確認して、たまった状態にしないようにしましょう。
Q. 空き家に現金や貴金属を置いても大丈夫ですか?
A. 長期間無人になる家への保管は避け、できるだけ安全な場所へ移動することをおすすめします。
Q. 庭木も防犯に関係しますか?
A. 警察庁では侵入者の下見ポイントとして、庭木など死角になる物を挙げています。伸びすぎた枝・雑草は定期的に整理しましょう。
Q. 空き家の放火対策は何をすればいいですか?
A. 消防庁は、侵入防止、周囲の燃えやすい物の除去、ガス・電気の適切な管理、危険物品の除去などを空き家の火災予防対策として示しています。
Q. 遠方なので定期的に見に行けません。
A. 親族への依頼や空き家管理事業者等の利用を検討してください。国土交通省も自分で管理が難しい場合は専門事業者の活用を案内しています。
家財整理をすると防犯面でも管理しやすくなる
親の施設入居・相続・実家じまいなどで空き家になる場合、室内の家財も早い段階で確認しておくと管理しやすくなります。
出張買取センター24Hでは、家具・家電・ブランド品・貴金属・工具・楽器・カメラ・オーディオ・玩具など幅広い品目を査定しています。
まず買取できる物を確認し、そのうえで残った不用品の引き取りについてもご相談いただけます。
「何が売れるか分からない」「一軒家をまとめて整理したい」という状態でもご相談ください。
24時間受付・24時間対応です。
お役立ち情報|関連ページ
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総務省消防庁|密集住宅市街地における空き家等に対する火災予防ガイドライン →
必要な防犯設備や管理方法は建物・地域・周辺環境によって異なります。不審者や侵入の形跡を見つけた場合は無理に確認せず警察へ相談してください。
まとめ|空き家の防犯は「人が来ている家」に見せることから
空き家になった実家の防犯対策では、防犯カメラや高性能な鍵だけを付ければ終わりではありません。
郵便物をためない、庭木や雑草を整理する、壊れた窓を直す、定期的に建物を確認するなど、適切に管理されている状態を維持することが重要です。
警察庁の2025年データでは、住宅を対象とした侵入窃盗は17,152件で前年より7.2%増加しています。
また、国土交通省は管理されていない空き家のリスクとして不法侵入を挙げ、破損した窓などを補修するよう案内しています。
さらに2026年3月には消防庁が空き家の火災予防ガイドラインを策定し、侵入防止だけでなく、建物周辺の燃えやすい物の除去やガス・電気の適切な管理なども重要な対策として示しました。
空き家では、防犯・防火・建物管理を別々に考えるのではなく、まとめて対策することが大切です。
そして、誰も住まない家へ現金・通帳・貴金属・重要書類を長期間残さないようにしましょう。
使用しない家具・家電・ブランド品・工具・楽器などについても早めに整理して家財量を減らすことで、室内の異常や侵入跡などを確認しやすくなります。
空き家の防犯で最初に始めたいのは、「高価な設備を付けること」より、「定期的に管理されている家にすること」です。
親御様の施設入居・相続・実家じまいなどで、空き家に家具や家電が大量に残っている場合もまとめてご相談いただけます。
まず買取できる物を確認し、残った不用品の引き取りについてもご相談ください。
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